ネットでICソケットのことを調べていたとき、ICソケットは機器の信頼性を低下させる要因になるので可能な限り使わないのが良いなどの記事を目にすることがあります。これはICを直接はんだ付けしていないので、ソケットの不良が原因で電子機器の信頼性を下げてしまうことがある、金属腐食などで接点不良が生じる可能性があるなど、いくつかの理由が存在します。ただ、製品および部品の仕様などから利用しなければバラないケースがある、この場合は使用するICソケットと挿入する部品との相性を確認することが製品品質を損なわれないポイントにもなって来ます。通販サイトを使って電子部品を購入するとき、いくつかのお店でICソケットを購入すると端子のピッチは同じだけれどもリードの長さが異なるなどの違いを持つものが混ざることがあります。
これはメーカーごとに適合ICリード寸法が異なるためです。丸ピンタイプなどの場合は、内部の4つの板バネで挿入されるリードは4点で接触となり信頼性を高めています。しかし、リード部分の最大対角寸法は丸ピンタイプでは0.56mmを超えると問題が生じやすくなります。仮に対角寸法が規格を超えた電子部品をICソケットに挿入すると、リード部分のメッキコーティングが剥れて銅が剥き出しになる可能性もある、そのままにしていると銅は酸化する性質があるので接触不良に繋がります。
このように、ソケットに挿入する部品との相性をしっかり考えなければなりません。