ICソケットは、ICをプリント基板に直接はんだ付けせずに電子回路内に組み込むことができる便利なアクセサリー部品です。ICを販売している通販サイトで買うこともできるので、ICを購入したついでにそのお店でICソケットを購入している人も多いのではないでしょうか。抜き差しが容易にできるし、ICが壊れたときなどプリント基板からそれを取り外すなどをせずに新しいものと交換するだけで修理ができる、このような利便性も兼ね備えています。ただ、大変便利で重宝するICソケットではあるけれども、稀に壊れていて使い物にならないものが含まれることもあります。
全ての電子部品のはんだ付終わって、目視での検査を終えた後に通電検査を行うと間違いがないはずのプリント基板が動いてくれない、色々調べてみるとICソケットの接点不良だったなどのケースもゼロでありません。早期段階でトラブルが分かると良いのですが、接点不良は意外と想定外のケースが多く最後の最後で見つかることも多いのです。この場合は、新しいものに付け替えれば良いのですが、48ピンや56ピンなどのように端子の数が多いものを交換するのは手間も労力も掛かりますし、プリントパターンが剥がれるなどのアクシデントもあるので慎重に作業をしなければなりません。ピン数が多いICソケットを利用するときはもちろん、実装する前に接点不良のチェックを行うなど後から余計な工数が掛からないようにすることも電子工作では必要です。