ICソケットを使うと、直接プリント基板にはんだ付けを行わないので流用したいときや複数のICを交換しながら回路動作確認をしたいときなど役立つ存在になってくれます。頻繁に抜き差しを行うと壊れることもあるのですが、ごく普通の使い方をしているのであれば端子が抜けてしまうなどのトラブルは起こることはないので安心です。ICソケットは通販サイトを利用して購入できるのですが、サイトで販売が行われている部品はメーカー側が出荷前に全数検査を行っているなどからも故障が起こることはない、このように考えることもできます。しかし、中には検査漏れなどが原因で壊れているものもあるので、はんだ付けする前に故障の有無の確認は必要です。

抵抗などの場合は、カラーコードで記されている抵抗値とは異なるものになっている、断線などが原因で導通チェックしても切れていて使い物にならないなどのケース、許容誤差が激しいものなど稀なケースではあるけれどもこのような不良品が混ざることもゼロではありません。ICソケットも接点不良などのケースもあるので、はんだ付けを行う前に部品単品での導通チェックがおすすめです。はんだ付けしてからでも導通チェックはできますが、チェックした結果接点不良になっているものが見つかったときは、それを取り外す工数が増えますしICの端子部分のアートワークははんだ作業で剥離しやすいため、取り付ける前にテスターを使って端子側とピン側の導通確認が大切です。