モノづくりの現場では、最終的な製品検査で検査治具が使用されることが多いけれども、これは製品の品質を保証する上で欠かせない道具です。目視などで検査を行っていると、不良品を見逃してしまって市場に流出させてしまうこともある、末端となるのが消費者の場合はクレームなどの対応で大変なことになるなど品質を重視するためには目視だけでなく検査治具を使うことが事故を防ぐ最大の防御になるといっても過言ではありません。製品の状態が良好であるのか否か、穴が空いているものなどは適切な位置に図面で要求されている交差の穴になっているのか、深さや数などが正しいのか、これらを一つずつ検査することは時間が必要になるので大量生産を行っている場合などでは時間的に難しいこともあります。穴の大きさを確認するためには、ピンゲージやノギスなどを使えば検査はできるけれども、1万などの数を一つずつ調べるのは大変です。
検査治具を制作してそれに当てはめることで数・サイズ・深さなどを一度で確認ができると工数も減りますし、作業者の技術レベルに関係なく同程度の検査品質を維持できるメリットもあるわけです。また、小さな部品などは1つの袋に100個などのように決められた数量で封入しなければならない、この時利用するのが秤量機です。秤量機は始業前点検で分銅を使って整合性を確認することになるわけですが、秤量機や分銅も検査治具の一つと考えることもできます。秤量機を使うことで単重から数量を得ることもできるなど、数量間違いの防止に役立てられます。