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寸法に関する検査は検査治具を使うのが効率的

1台の自動車には10万点を超える部品が使用されているといわれていますが、自動車の部品は2~3mmの小さなものから、外装パーツのような大きなものなど様々です。小さな部品の中には左右対称になっているもの、左右で利用するけれども非対称で左側や右側などに関係なく使えるものもあります。左右対称になっているものにはLHやRHなどのような刻印が入っていて、製造のときに作業員が間違えないような工夫が行われているものも少なくありません。工場で検査を行うときには目視による全数検査が実施されるけれども、これに加えて検査治具と呼ぶ検具を使うこともあります。

検査治具は目視だけでは良品と不良品の判定が難しい場合に製作されることが多いのですが、その代表的なものが寸法に関する検査です。部品図には、その部品の形状や寸法などの情報が記されていますが、寸法は相手部品との嵌合に係わる部分も多く、この部分の寸法が図面で要求されているものと異なると上手く組み合わせができない、嵌合が悪い状態になることもあるので重視されます。ノギスや3次元測定器などを使った検査は、作業者が限定されることになりますしノギスによる検査は作業者の技量などで測定値が変わるため検査工程ではあまり意味がない、このようなときに役立つのが検査治具の存在です。検査治具は部品を治具に当てはめたり、逆に部品を治具に挿入するなどして検査が可能になる、寸法が図面通りになっているのか否かも分かるので誰もが検査できるメリットを持ちます。

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